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ラテックスプリンターでネット印刷通販ビジネスを効率化&顧客拡大できる理由

2020年07月09日

プリンターメーカーの日本HP(エイチピー)が、現行のHP社製ラテックスプリンターとHP DesignJetプリンターのユーザーを対象に、「アプリケーションセンター」という名前のWEB TO PRINTシステムを無償で提供していることをご存知ですか?

これからラテックスプリンターを導入しようと考えている、今後導入するか検討しているというプリント業者にとって、「アプリケーションセンター」は必ず知っておきたい便利なシステムです。

「アプリケーションセンター」は海外を中心に利用が進み、大型印刷ビジネス向けに最適な様々な機能を備えていると評判になっています。
オンラインでの事業拡大はもちろん、新規事業にも活躍する「アプリケーションセンター」の実力をご紹介していきます。

PC談笑

WEB TO PRINTのメリット

まず知っておきたいのがWEB TO PRINTについて。

WEB2プリントと表記されることもあり、各社から様々なシステムが発売されています。概要を簡単に説明すると、「ブラウザ上で組版やデータ入稿、印刷指示、発注して、商品を製造、納入するシステム」のことです。

プリント業者の受注から納品までの業務のうち、いくつかを自動化する機能を持っているため、効率化に繋がります。
また、WEB TO PRINTの機能を使うことで顧客側の面倒な注文作業を効率化できるため、Win-Winなシステムと言えるでしょう。

こうした機能を備えていることから、WEB TO PRINTは壁紙出力やポスター出力、看板製作、ステッカープリント、Tシャツプリントの業者を中心に導入が進んでいます。


web to printのイメージ

「アプリケーションセンター」が持つ機能とは?

HPの「アプリケーションセンター」は、HP社製ラテックスプリンターを導入したプリント業者が無料で使用できるWEB TO PRINTシステムです。
クラウドアプリケーションなので、インストールなどの作業は一切不要で利用できます。


「アプリケーションセンター」に搭載されている機能を大まかに説明すると、

  • ・顧客自身がブラウザ上でデザインできる「デザイン編集機能」
  • ・「デザイン編集機能」で作ったデザインを、プリンター用の完全データとして自動生成できる
  • ・プリント業者がすでに展開しているネットショップにワードプレス統合、 API統合など様々な方法で統合可能
  • ・自動見積り機能
となります。他にも様々な機能がありますが、これらを使ってプリント業者の業務を効率化したり、顧客拡大に繋げることができます。


システムのアップグレードやデザインの追加も頻繁におこなわれ、無料で使用できます。
また、注文内容を一元化した画面で管理できるので、工程確認にも役立ちます。


砂時計

受注から納品までの手間を劇的に減らし、納期を短縮

「アプリケーションセンター」導入によって、受注から製造、納品までの流れも大きく変わります。

例えば、ネットショップで壁紙やポスターの出力サービスを展開しているプリント業者の場合、従来の受注から納品までの流れは、顧客がネットショップから注文する→顧客が印刷データをプリント業者に送る(または、顧客からの要望を聞いてデザイン案を出し、デザイン完成まで何度もやりとりをおこなう場合も)→届いたデータを確認し、解像度やトンボの有無、フォントはアウトライン化できているか等のチェックをおこなう→プリンターで出力→納品 というのが一般的です。

しかし「アプリケーションセンター」を利用すれば、顧客がネットショップ上で、自らデザインを作製する→完成したデザインデータをそのままプリンターで出力→納品と、劇的に工程が減り、納期を大幅に短縮することができます。


アプリケーションセンターイメージ


17個のアプリ

17もの商品のデザインパターンを完備

「アプリケーションセンター」には、プリント業者が利用しやすいように、ポスターや壁紙をはじめとする17の商品が用意されています。
ラインナップは次の通りです(2020年6月現在)。


商業ポスター/ラッピングペーパー/クッション/ロールスクリーン/ウインドウグラフィック/ステッカー&マグネット/ウォールシール/フロアグラフィック/ロールアップ/壁紙/シティライト/バナー/キャンバス/車用ステッカー/Tシャツ/ポスター/マスク


この17商品はラテックスプリンターなどの各種プリンターで作れるもので、「アプリケーションセンター」には各種サイズの台紙、よく使われるデザインパターンやイラスト、写真などが豊富に用意されています。

「デザイン編集機能」を使うことで、画面上で商品の色を変えたり、文字を打ち込んだり、好きな写真をアップロードして配置することもできます。

つまり、イラストレーターやフォトショップを使ったことがない人でも、「アプリケーションセンター」を使えば印刷用の完全データを作れるようになります。


デザインチェック

そのままプリントできる高品質なデータを自動生成

「アプリケーションセンター」のスゴイところは、全ての機能がハイスペックで、あらゆる状況に合わせて利用できるように、考えつくされている点です。

「デザイン編集機能」では、顧客が簡単に質の高いデザインを作れるように、プロがデザインした商品テンプレートや数百万点の写真、グラフィック、パターンデザインが無料で利用可能です。


また、先ほどご紹介した17商品全てのサイズ調整やプリントデータのトンボや塗り足しの有無、デザインインターフェイスのカスタマイズなどができます。


プロのプリント業者にとって嬉しいのが、プリントデータの自動生成機能です。
トンボの付け方や裁ち落としサイズなどの仕上げ要件など、あらかじめ設定しておくだけで、顧客からの仕様に従って印刷可能なpdfデータを自動生成してくれます。
顧客自身がデザインする場合、画像のリンク切れや画像の解像度不足、フォントの未アウトラインなどが心配ですが、「アプリケーションセンター」なら、デザインしている最中に警告を表示してくれるので安心です。

「単純なポスターを即納したい」ニーズに応える

ちなみに、この「デザイン編集機能」は顧客に使ってもらうだけでなく、プリント業者が社内で利用することもできます。

「単純なポスターを特急で作りたい顧客がいるけど、社内デザイナーの手が空いていない」「簡単なポスターを作って即納したいけど、センスに自信がない。
かと言って、デザイナーに外注するほどの案件でもない」と言った悩みはどこのプリント業者も抱えています。
そんな時に「アプリケーションセンター」の「デザイン編集機能」を使えば、あらかじめ用意された品質の高いデザインを使うことができるので、注文を逃さずに済むようになります。


握手

プリントの下請け仕事、仲間仕事にも対応

「アプリケーションセンター」には、プリント業者特有の悩みを解決してくれる機能もあります。


例えば、下請けとして代理店B社、C社、D社からの注文をプリントしている業者A社が「アプリケーションセンター」を導入し、プリントを効率化したい場合。
通常はB社、C社、D社から顧客の印刷データを支給してもらうのが一般的です。
しかし「アプリケーションセンター」を導入すると、それぞれの客先から直接A社のサイトに繋いでデザインしてもらうことになります。
ところが、WEB受注画面がA社のものを使うのは問題がある……。


こうした場合でも、「アプリケーションセンター」なら、WEB受注画面をそれぞれB社、C社、D社の名前にすることができるため、顧客から見ると、「自分はB社に注文している」ように見えるので、無用なトラブルを避けることができます。もちろん、見積りも自動で作成されます。
プリント業者にありがちな問題ですが、「アプリケーションセンター」ならスマートに解決してくれます。

また「自社の生産能力を超える注文を受けてしまったので、同業者仲間に仕事を手伝ってほしい」というケースもプリント業ではよくあるでしょう。
仲間が同じラテックスプリンターを持っているなら、同じように色調整して、同じプロファイルを利用してもらうことで、同じ色の調子でプリントしてもらうことができます。


ちなみに、顧客がデザインしたデータは、全てHPのクラウドサーバー上にアップされ、ラテックスプリンター本体のシリアルナンバーがなければダウンロードは不可。
安全性も高く、安心して利用することができます。

新型コロナ対策デザインもすでにラインナップ

システムがより快適に利用できるよう、HPが頻繁にアップグレードをおこなっているのも「アプリケーションセンター」の魅力の1つです。
プリント業者自らがここまでのシステムを作るとなれば、数千万円もの開発費がかかるでしょう。
さらに、ブラウザやOS、インターフェイスに合わせて常に改良を続ける必要があるため、維持するためのコストもバカになりません。
しかし、「アプリケーションセンター」ならその手間やコストをHPに任せておけるのです。

「デザイン編集機能」で使用する写真やデザインなども随時更新されています。
現在は新型コロナウイルスの感染防止用のステッカーやフロアサイン、ウインドウサインのデザインがすでにアップロードされ、利用することができます。
アフターコロナ、ウィズコロナの時代に合わせ、即応できるデザインを揃えてくれているのは嬉しいですね。

「アプリケーションセンター」導入実例紹介

「アプリケーションセンター」は全世界のラテックスプリンターユーザーが利用できるため、オーストラリアや欧米などを中心に導入が進んでいます。

導入実例を見ると、フォトラボが「アプリケーションセンター」を利用してマグカップやバッグ、衣類、ミニキャンバスなどの扱いをスタートさせたり、紙問屋がラテックスプリンターと「アプリケーションセンター」を導入し、壁紙をプリントする事業を始めたり、大手印刷会社がラテックスプリンターと「アプリケーションセンター」を使ってラッピングペーパーの印刷ビジネスを始めるなど、枚挙に暇がありません。

せっかくラテックスプリンターを導入するなら、他と差別化を図るためにもこうしたシステムを積極的に 利用して、手間とコストを削減し、生産スピードをアップさせることが重要になるでしょう。


ガッツポーズ

「アプリケーションセンター」導入のメリット

「アプリケーションセンター」を使いこなせば、特定の顧客向けにプリント指示や施工指示を反映した注文画面を作る事もできます。
これは注文作業が面倒な顧客側にとってもメリットです新規顧客に提案できる強力な武器となるでしょう。

このように、「アプリケーションセンター」は従来の印刷ビジネスを効率化してくれるだけでなく、新規商材の取り扱い、新規事業のスタート、新規顧客獲得にも最適なWEB TO PRINTであることがわかります。


「アプリケーションセンター」のメリットをまとめると、

  • ・顧客自身がデザインしたデータをそのままプリントするのでプリント業者の作業負担とリスクが減り 納期も短縮される。
  • ・注文内容を一元化した画面で管理でき、プリントの下請けや仲間への共有も可能。
  • ・プリント業者が価格を自由に設定でき、特定の顧客向け注文ページが作れる
  • ・通常なら数千万円するシステムを無料で使用することが出来、豊富なデザインデータも使用できる。


これだけの魅力を持つ「アプリケーションセンター」を、ラテックスプリンターを導入すると利用できるようになるメリットは計り知れません。しかも利用料は無料。コストパフォーマンスは抜群です。
プリント業者の中には、「アプリケーションセンター」に魅力を感じてラテックスプリンターを導入する、という方もいるでしょう。

新型コロナウイルス収束後のプリントビジネス拡大の準備として、オンライン、WEB受注の強化、新規事業のスタートを考えているプリント業者にとって、ラテックスプリンターと「アプリケーションセンター」は心強い味方になってくれるはずです。


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