あなたがデザインしたロゴや文字、イラストをアイロンプリントで理想の仕上がりにするためには、アイロンシートの種類や素材はとても重要です。
でも豊富なライナップを見て「何を選べば良いのか分からない」と悩む人も多いはず。
幅広く揃っているアイロンシートの選び方について、使用目的やベースとなる布地の素材にも注目しながらご紹介していきます。
アイロンシートは種類も多く自由度も高いため人気!
自分でも簡単にプリントできるアイロンシートには色や素材が豊富に揃っています。
ではどんな種類があるのか具体的に見ていきましょう。
アイロンシートの種類と特徴
・カラーシート
コスパに優れており、色数も多い定番シートです。比較的にシートが薄く、作業のしやすいものが多いです。
・特殊生地用シート
ナイロンやポリエステルのような化学繊維でも綺麗に圧着することができます。
・キラキラシート
光の差し込み具合で色が変わって見えるホログラムや、細かいラメの粒が散りばめられたグリッターなど、ロゴやデザインをキラキラと目立たせることができます。
・光るシート
光をあてると反射する再帰反射や、光を吸収して一時的に暗闇で光を発する蓄光など、暗闇の中でも注意を引くことができます。
・プリントシート
チェックやカモフラなどの模様入りでファッション性を高めます。
・スタイルシート
レザーやカーボンなど異素材との組み合わせを可能にするシート。
・立体的シート
植毛タイプのフロッキーや、熱を加えると膨らむ発泡など、立体感や質感が楽しめるユニークな仕上がりになります。
・メタリックシート
金属的な光沢があり、高級感を演出できます。
以上のものがあり、種類はカラーバリエーションを加えると相当な数の種類があります。
生地の繊維からみたアイロンシートの選び方
アイロンシートを使ったオリジナル作品は、生地の素材(繊維)に合わせたシート選びが大切です。
アイロンシートを圧着できる布地として綿もしくは綿混紡を推奨しているシートがほとんどなので、
撥水・ナイロン生地など化学繊維に使いたい場合は低温圧着タイプのシートや化繊専用シートを選ぶと綺麗に転写できます。
ただ化学繊維は昇華染料という染料を使って色を染めているため、
熱を掛けるとその染料がアイロンシートなどに染みて出た「再昇華」という現象が起こります。
その際は「再昇華防止シート」を一緒に使うと、色がアイロンシートに上がってくるのを防げますし、その後のアイロンがけにも強くなります。
目的別に見たアイロンシートの選び方
これだけ豊富な種類があると「何を選べば良いのか分からない」と悩んでしまいますよね。
それでは各種シート別の使用目的についてご紹介します。
初めて挑戦する時は安価なカラーシートから!
やってみたいけどちゃんとできるかちょっと心配…
そんな方は比較的価格が安く、扱いやすいシートで何度が練習するのもオススメです。
最短3秒で圧着可能なシートもあるので家庭用アイロンで楽々作業が進められます。
おすすめシート
・安価なスタンダードシート【RMS】
・最短3秒圧着の効率的なシート【RQP】
・あらゆる素材に対応した汎用性のあるシート【RMM】
スポーツ用のチームユニフォームを作りたい方は特殊生地用のシート!
通気性が良く、汗を吸い、乾きが早いポリエステルのTシャツは運動する際にもよく着られています。
その他にも「乾きやすい」という特長をもっている化学繊維の生地は、
スポーツのユニフォームを代表にイベントスタッフのジャンパーなどにもよく用いられています。
しかし、一般的なのアイロンシートだと、昇華してしまうことや、うまく付かないことがあるので、
素材に合わせて特殊な加工をしているシートを利用しましょう。
とにかく目立ちたい!そんなときはネオンカラーとキラキラ&光るシート!
イベントやライブ、コンサートなど、誰よりも個性的に目立ちたい方は
発色を優先しつつ蛍光色やキラキラと輝くシートを使うとパッと目を引く仕上がりになります。
また、暗い中でも光が当たれば反射するシートや蓄光のシートを使うことで暗くなっても目立つことができます。
光るシートは安全のために夜に作業するお仕事の制服などにも採用されています。
シートの質感にこだわりたい方は立体・スタイルシート!
アイロンシートの良さといえば質感を出せることです。
思わず触って確かめたくなるような質感のシートを使って他とは違ったプリントをしてみませんか?
細かいデザインをアイロンプリントしたい方は扱いやすいカラーシート!
細かいデザインをカットしてアイロン圧着したいときにおすすめなのが扱いやすいカラーシートです。
その中でも、艶消しマルチRMMと艶消しプライムRMGはシートの厚さ、糊の粘着力共に細かい作業に向いています。
高級感を出したいときはメタリックカラーのシート!
カラーシートのバリエーションには金、銀などのメタリックカラーもあります。
このシートを使えば高級感を引き出すことができます。
また、メタリックカラーでも鏡面仕上げになっているもの、箔のように生地になじむものなど
種類豊富に取り揃えているのでイメージとぴったりのメタリック感のものときっと出会えるはずです。
素材や質感は仕上がりそのものを大きく左右します。
例えば、シンプルにしたいのか・目立たせたいのか・個性的にしたいのかなど仕上がりイメージや、
普段使いなのか・イベントなのか・プレゼントなのかなどの使用目的に応じてアイロンシートを選びましょう。
またシートによって扱いやすさやコストも異なるので、その点でも自分に合ったシートを選ぶことが大切です。
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バラエティーに富んだアイロンシートを見ていると、作りたいもののイメージがドンドン沸いてきますよね。
色や素材をデザインにどう活かすか考えるだけでなく、布地との相性や注意点など事前に確認しておく必要があります。
あなたの理想を形にするために素材の種類と用途を確認した上で適切なアイロンシートを選べば、素敵な作品に仕上がります。