ガーメントプリントとはフルカラーのデザインをそのまま衣類に直接プリントし、布地本来の通気性を活かして柔らかな仕上がりになる印刷方法です。
その中でも生地の色が透けないよう白インクが搭載されている黒や紺といった濃色生地にも印刷できるプリンターと白インクが搭載されていない淡色生地用のガーメントプリンターがあります。RICOH(リコー)から出ている印刷機「Ri100」は白インクが無いため白をはじめとした淡色生地への印刷が可能です。
淡い薄い色の綿生地といっても実際どこまでの濃さの生地なら印刷できるのでしょうか?
ということで「Ri100」で濃さの違うTシャツに印刷したらどのようになるのか検証してみました!
RICOH(リコー)Ri100 淡色用ガーメントプリンターとは?
「Ri100」は、ガーメントプリンターの中でも店頭に置けてしまうくらいの大きさで一般的なガーメントプリンターの3分の1の超省スペースで導入できます。綿生地の淡色素材にプリントでき、印刷範囲は最大A4サイズ対応で生地の厚みは4mmまでプリント可能です。そして100万円以上がスタンダードな中で30万円、熱プレス機と合わせても40万円ほどの圧倒的低コストです!
検証準備
早速ガーメントプリント機「Ri100」を使って印刷の検証を始めていきましょう!
まず白から黒へとそれぞれ濃さの異なる綿Tシャツを5枚用意しました。
デザインデータを作成
そして、さまざまな色とグラデーション、細かい部分があるデザインを用意しました。
こちらはAdobe illustrator(イラストレーター)というソフトウェアを使用して作成しました。
そちらを活用してaiデータで生地の色によって仕上がりがどう変わるのか検証していきます。
Ri100で印刷
同じデータをそれぞれのTシャツ1枚ずつに印刷していきます。
印刷の手順はとっても簡単なのでRi100を初めて触った私にもすぐに印刷ができました!
詳しいやり方については別のコンテンツ記事に載っていますので、まだご覧になっていない方はこちらのリンクからご覧ください!
Ri100で濃色Tシャツに印刷できるか検証した結果
全て印刷が完了したので検証結果をそれぞれ詳しく見ていきましょう!
ホワイトのTシャツ 結果:◎
デザインの色合いが生地に馴染みつつもはっきりプリントされました!
赤や黄色など明るい色から黒まではっきり見えて、真ん中のグラデーションもばっちりです。
やはりホワイトTシャツは間違いないですね。
薄いグレー(アッシュ)のTシャツ 結果:〇
本来のデザインの色合いよりも落ち着いた色合いになりました!
黄色などの明るい色は薄いグレーの生地なじんで透けているように感じます。
しかし黒い線やUFOの陰影、グラデーションの青色・ピンク色ははっきりと出ています。
ホワイトのTシャツより落ち着いたように感じて少しビンテージな雰囲気になりました!薄いグレー以外でも薄く色づいたTシャツなら最初のデザインとは少し違った良さが出るのではないでしょうか。
グレー(杢グレー)のTシャツ 結果:△
一番薄い水色は消えてしまいましたが黒や濃い青やピンクははっきりみえます!
明るい色より暗い色の方がはっきりと表現が残るようです。
このデザインは明るい色が多いですが、もっと黒に近い深緑や紺色・ボルドーなどのTシャツの生地色より濃い色のデザインデータならプリントできるかもしれません。
濃いグレー(チャコール)のTシャツ 結果:△
色が薄くなってはいますがまだ少し見えます…!!
全体のデザインイメージは見えますが色はやっぱり薄くみえます。
UFOのイラストや「EUROPORT」の文字の黒色を使ってプリントしている部分は一番見えやすいです。
ブラックのTシャツ 結果:×
デザインの全貌がとうとう見えなくなりました。
UFOのイラストや「EUROPORT」の文字の黒色を使った箇所はブラックのTシャツと同化しすべて見えなくなり、明るい黄色や黄緑の部分が白く出ているようです。
やはりブラックTシャツは向いていませんでしたが、明るい色がかすかに見えるという発見がありました!
検証結果まとめ
淡色生地用ガーメントプリンター「Ri100」で濃さの違うTシャツに印刷してどのくらいの濃さまで印刷できるのか検証してきましたがいかかでしたでしょうか。
結果を踏まえてホワイトTシャツ以外でもライトブルーやキナリっぽいナチュラルな色、パステルカラーなど薄い色のTシャツであれば生地色を活かしたプリントができることがわかりました。また、黒色のデザインが残りやすいことから、暗い色を使ったデザインなら薄く色づいた生地にもはっきり表現できるようです。
好きな生地とデザインの組み合わせ次第で可能性は無限大です!
Ri100は少ないスペースに設置できるので動物園や水族館、美術館のお土産や雑貨など、新しい企画やイベント時にその場でパフォーマンスとしても使えます!ウェア作成からマスクやクッションなど、小物グッズ作成も楽しめます。
この検証結果を参考に是非いろいろとアイデアを含まらせてみてください!
デモンストレーション
ユーロポートではショールームにて、実際に機械を動かしてみることができるデモンストレーションやサンプル作成を行っております。遠方で来社が難しい方に向けてオンラインでのデモンストレーションも可能です。
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