ゴージャスさが魅力の箔を使った印刷を手軽にできるLD-80をご紹介。
「箔押しはよく聞くけど、箔転写ってなに?」とイメージがあまりつかない方や「転写は作業工程がめんどくさそう…」とネガティブなイメージをお持ちの方、この記事を読んで箔転写をちゃんと知ってみませんか。ネガティブなイメージも覆りますよ!
箔押しと何が違う?箔転写の魅力
学生時代の卒業アルバムの重厚な表紙などによく用いられている、箔の部分が凹んでいて立体感のある表現。
「箔押し」の代表的な使用例です。
今回ご紹介する「箔転写」では凹みのある立体的な表現はできませんが、従来の箔押しが苦手とするプラスチック素材への箔表現を実現しました。また版を使用せず箔を転写できるこの技術により、プラスチックのiPhoneケースや化粧品のパッケージへのオンデマンド印刷、1on1プリントが可能になります。
簡単に大きさも変えられるので、同じデザインを大きさ違いでいろいろなところへプリントする事もできますね。
箔転写機LD-80でプリントしてみる
ローランドDG社の箔転写機LD-80を使って実際に転写していきたいと思います。
用意するものは、「プリントするもの」と「箔」だけ。
今回はポリエステル素材のiPhoneケースとローランドDG純正ゴールド箔を用意しました。
箔といえば「金」といったイメージですが、実はいろんな色があります。ぜひチェックしてみてください。(⇒CLAP-FOILページ)
それではプリントを開始します。
まずは印刷する素材(iPhoneケース)の上に箔を乗せ、さらにその上に本体付属の黄色いフィルム(光吸収シート)を乗せてセットは完了です。
次にデータを用意します。
事前に用意しておいたデータはAdobe illustratorで作成しました。
専用のソフトにデータを呼び出して、転写位置等を指定。USBケーブルでつないだ箔転写機本体にデータを送ります。
転写中、透明なふた越しに動いている様子が確認できますよ。
レーザー光によって印刷素材に箔を強力に貼り付けています。
そして完成品はこちら。
金箔の繊細なラインがとてもきれいに表現されています。
化粧品や文房具の名入れサービスでも活躍するLD-80
従来の箔押しであれば版が必要になり、版を作るのに高い費用がかかってしまうため、1個単位の名入れには不向きでした。しかし!箔転写であれば版は不要!
高級感のある仕上がりにも関わらず、操作方法がシンプルで、誰でも印刷できる手軽さにご満足いただき、店頭での名入れサービス等にも活用されています。
LD-80は邪魔にならないサイズ感と外観も魅力的です。
レーザー光による加工なので、かなり細かく繊細なデータでも忠実に再現できますし、思う通りのデザインを表現していくことができます。
また転写できる材質はプラスチックだけでなくアクリル等の樹脂素材、革(本革、合皮含む)や紙等様々です。今記載していない素材についても試してみる価値はありそうです。
写真は既製品の合皮のブックカバーにオリジナルのデータで転写をしてみました。どこにでもあるようなブックカバーでしたが、オリジナルプリントをしたことでより愛着が持てそうです。
従来の製品にプラスアルファの付加価値をつけてみませんか。