オーダーグッズビジネスの中でUVプリンターとレーザー加工機の組み合わせは多くありますが、アクリルキーホルダーやiPhoneケース、既製品への名入れなどが主流で他社との差別化が難しいと悩まれている方が多いのではないでしょうか。
そんなお悩みの一助になれればと今回はMDFボードで名刺ケースを作っていきたいと思います!これを見れば従来のオーダーグッズビジネスの他に、オリジナルグッズのアイディアが浮かぶかと思いますので是非ご覧ください!
まずはデータ作成
まずはデータを作成していきます。
今回はMDFボードをカット→両面印刷を行っていきますので、レイヤーを複数分けます。
カットデータ、カラー版(表、裏)白版(表、裏)の計5つを作成しました。
名入れを行う場合はさらに1版増やすかカラー版に乗せてください!
まずはレーザーでカットしていくのでレイヤーはカットデータのみを残してください。
カット開始!!
それではカットデータをレーザー加工機に流していきます。
今回使用するレーザー加工機の機械はGCC製 spiritになります。
かなり細かいデータをカットしたので終了まで10分ほどかかりました。
パラメータ調整にもよりますが3mm角くらいまではきれいに切り抜けそうです!
カットが完了したら印刷を行います。
UVで印刷!
カットしたMDFをUVで印刷を行っていくのですが、位置をしっかり合わせないとズレが起きてしまします。
その為先ほどのカットデータを紙に下打ちして位置合わせを行います。
この位置に先ほどカットした素材を置いて印刷を行えばきれいに印刷できますが、1つ1つ位置合わせを行うのはとても大変です。その為先ほどカットした枠を治具代わりにセットしてそこに素材をはめていきます。
それでは印刷をしていきましょう。
今回はRolandDG製 LEF-200を使用しました。
後継機種にLEF2-200があり、こちらはよりユーザービリティの高い仕様になっています。
まずは白色を印刷していきます。
また、白印刷を行う事で地の色が透けずにきれいに印刷することが出来ます。
あえて白色印刷を行わないことで木目の風合いを出すことが出来るので使用する素材で使い分けましょう。
白版を印刷した後はカラーを印刷していきます!
白を印刷したことによりかなり発色が良さそうですね!
完成したら取り出して余計なカスなどを取り除きます。
とてもきれいに印刷ができてますね!
LEFシリーズはグラデーションなどがきれいに出やすく、またインクが柔らかいので手帳型のiPhoneケースなどに印刷を行っても割れにくいです。
MDF素材を組みたてて曲げてみても割れてないですね!
因みに、このような切込み線を等間隔で入れることでMDFボードを曲げることが出来ます!
木材を曲線加工などしたい場合に行ってみてください。
また、切込みの間隔を狭くするほど柔らかく曲げることが出来ますが、耐久度が下がりますので用途に応じて間隔調整をしてみてください。
まとめ
今回はUVプリンターとレーザー加工機を使用してMDFボードで名刺ケースを作成しました。
立方体のデザインだけではなく切込みを入れることで曲線の表現が出来る点や、UVプリンターと組み合わせることでオンデマンドの雑貨を作ることが出来ます。
新商品の開発、提案の際に是非参考にしてみてくださいね。